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病気が原因の黄疸?新生児黄疸と病気を区別する基準は?

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新生児のほぼ80%は新生児黄疸や母乳性黄疸が出ると言われています。これらは新生児が外の世界に順応する為におこる生理的な黄疸で体の成長と共に消えていくので特に治療する必要はありません。しかし、中には病気が原因となっている黄疸もあり、この場合は治療をしなければ最悪命を落としてしまうこともあります。
黄疸が一か月以上続く場合、「胆道閉鎖症」という病気を疑った方が良いです。
では、この病気を判断するための基準はあるのでしょうか?

 

新生児黄疸や母乳性黄疸はいつまで続く?

新生児黄疸は数週間で治まるとされています。母乳性黄疸は長くて二か月程続くこともあります。胆道閉鎖症の場合は黄疸が消えることはありません。何故なら胆道閉鎖症の場合は肝臓の胆道と呼ばれる管がなくなってしまう病気で黄疸の原因とあるビリルビンという毒素が体の中に溜まってしまうからです。
ビリルビンは溜まりすぎると脳まで達し、脳性麻痺や脳出血を起こす
核黄疸
になってしまいます。なので、胆道閉鎖症は早期に発見されなければなりません。

 

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黄疸がいつまで長引いたら注意すべき?

胆道閉鎖症の場合で黄疸が脳に達する核黄疸を起こすまではおよそ生後三か月と言われていますが、これは平均的なもので中にはもっと早く核黄疸をおこすこともあります。母乳性黄疸は長くて二か月続くと言いましたが、生後一か月の時点で黄疸が引かなければ胆道閉鎖症の疑いを持って、医師とよく相談しましょう。

 

見分け方は?

この病気を見分けるのは黄疸だけでは非常に難しいです。私たちが普段目にするもので新生児黄疸と違うものは、うんちの色です。うんちの色が白っぽくなっていたら、要注意です。これは、うんちの色が肝臓から流れる胆汁の色だからです。胆道閉鎖症になると胆汁が流れる胆管がなくなるので胆汁が腸に分泌されません。なので、うんちに混じることがないので色が白っぽくなるのです。しかし、これだけでは乳製品の摂りすぎと思われることもあるので確実ではありません。

 

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血液検査での基準値は?

血液検査では健康な新生児と胆道閉鎖症の新生児とでは明らかな違いがあります。
具体的にはどの数値に変化があるのでしょうか?
まずは黄疸を示す数値は、T-bil(総ビリルビン)とD-bil(直接ビリルビン)です。これらはビリルビンが増加するせいなので、この数値が上がる理由は分かりますね。基準値はD-bilの場合0.4mg/dlを超えるとビリルビンが多いとされます。
では、胆道閉鎖症でのみ増加する数値。それは、ALTとASTです。
これらはどちらも肝細胞に含まれる酵素のことです。肝臓に障害があり肝細胞が破壊されるとこれらの酵素が血液中に流れ出すことになります。新生児黄疸などの場合、肝臓には障害がある訳ではないので、これらの数値は基準内におさまりますが、胆道閉鎖症の場合は肝臓に負担がかかり、肝細胞が破壊されるので数値は上がります。
基準値は、ASTの場合40を超える、ALTの場合35を超えると肝臓に負担がかかっているとされます。胆道閉鎖症の場合、この数字が100を超えることもよくあります。
これらの数値が基準値を上回っている場合、体に異常があると分かりますので、胆道閉鎖症の発見に役立ちます。

 

おわりに

胆道閉鎖症は血液検査でもってようやく確実に診断されるものだと言えます。しかし、この病気は母乳性黄疸や乳製品の摂りすぎだと誤診されるケースも多く、実際多くの赤ちゃんがこの病気の発見が遅れ命を落としてしまっています。
我々ができることは、万が一の可能性を考えて行動することです。生後一か月の時点で黄疸が引いていなければ必ず医師に相談してください。そしてできれば血液検査を受けるようにしてください。
親や周りの人が胆道閉鎖症の知識を持って、慎重に行動すれば赤ちゃんを助けることも可能なのだと覚えておいてくださいね。

 

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