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黄疸の数値って何?症状別に見る血液検査の数値

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黄疸が出ていると肝臓が悪いという話はよく聞きますよね?そして黄疸が出ているということは早く病院で診察を受けるべきだということも。
しかし、黄疸は肝臓が悪い時にのみ出るものなのでしょうか?
赤ちゃんの黄疸は病気でなくても出ます。そして自然に消えていくものがほとんどです。対して大人の黄疸は病気が原因だと言っても間違いないでしょう。
この違いは何だと思いますか?
今回は黄疸が出る原因とそれを見分ける血液検査の数値を見ていきます。

 

黄疸とは?

それではまず、黄疸とは何かということから説明してきます。
黄疸とは、赤血球が破壊された時にできる
ビリルビン
という黄色の色素が体内に溜まりすぎ、皮膚や白目に沈着する事ででます。黄色の色素がある為に顔や目が黄色っぽく見えるということですね。
これは新生児黄疸であっても、大人の黄疸であっても仕組みは同じです。しかし、新生児と大人とではこのビリルビンが溜まる理由に違いがあります。

 

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新生児と大人で黄疸がでる理由が違う?

新生児の場合の黄疸は、一部病気が原因のものを除き、体の成長と共にビリルビンを処理する力が身についてくれば解消されるものです。しかし、大人の場合はビリルビンを処理する力は既に身についていますので、ビリルビンを処理するサイクルが何らかの原因で狂ってしまっているということになります。

ビリルビンを上手く処理できなく理由としては、

  • 肝臓の機能が病気などによって低下してしまった。
  • すい臓の腫瘍によって肝臓の機能が妨げられてしまった。
  • 血液の病気でビリルビンが大量にできてしまった

場合が考えられます。肝臓以外にもすい臓や血液も黄疸の原因となっていますね。大人の場合黄疸が出ると以上の理由が考えられます。病院ではどの理由で黄疸が出ているのかを診断するために血液検査を用います。
では、それぞれの症状で血液検査の数値にはどんな変化が生じるのでしょうか?

 

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症状別で見る血液検査の数値の違い

1. 肝臓の場合
黄疸の原因が肝臓である場合、血液検査で増加する数値はT-bil(総ビリルビン)です。黄疸の原因がビリルビンの増加による沈着なのでこの数値が増加するのは分かります。
では、
総ビリルビン
とは何かというと、血液検査で出るビリルビンの数値は3種類あり、この総ビリルビンの他にも、I-bil(間接ビリルビン)とD-bil(直接ビリルビン)があり、I-bilとD-bilを足したものをT-bil(総ビリルビン)といいます。
直接ビリルビンとは肝臓で処理された後のものを言い
間接ビリルビンとは肝臓で処理される前のものを言います。
肝臓の病気には様々なものがありますので、病気によっても増加する数値は違います。

・直接ビリルビンが高い場合に考えられる病気→胆管結石、胆管癌

・間接ビリルビンが高い場合に考えられる病気→肝硬変、肝臓癌、急性肝炎

さて、この違いが分かりますか?

直接ビリルビンは肝臓で処理された後のものです。病名を見てみると、胆管という文字がありますね?胆管というのは肝臓で処理されたビリルビンなどを十二指腸まで流す管のことでこの管が病気になって詰まってしまいビリルビンがうまく排出できなくなっていると考えられます。つまり、肝臓の処理機能自体はうまくいっていても、それを流す管に問題があるということですね。なので、肝臓で処理された後のビリルビン、直接ビリルビンの数値が上がります。

そして、関節ビリルビンが上がる場合を見てみると肝硬変や肝臓がんなど肝臓自体がダメージを受けている病気だと分かります。つまり、肝臓の処理機能が低下、または失われている為に肝臓で処理される前のビリルビン、間接ビリルビンの数値が上がるのです。

それに加え、肝臓の機能を表すALTとASTの数値が主にあがります。これらは肝臓の細胞に含まれている酵素のことを表しており、肝臓に負担がかかり、肝細胞が破壊されることで血液中に増加し数値が上がってきます。これらの数値と先ほどのビリルビンの数値を照らし合わせる事で肝臓のどこが病気なのかを推測できます。

2. すい臓が原因である場合
すい臓が原因である場合は、膵管癌などが考えられます。
膵管とはすい臓が出す消化液膵液を流す管で、この管は途中で胆管と繋がって一つの管となります。膵管で腫瘍ができると胆管とのつなぎ目を塞いでしまう事となり、胆管結石と同様に胆管を塞ぎ黄疸が出ます。

すい臓が原因である場合上がる数値は、翠酵素や直接ビリルビンなどです。

3. 血液が病気の場合
血液が原因の場合、考えられるのは溶血性貧血です。
溶血とは赤血球が大量に破壊される為に起こります。ビリルビンは赤血球が破壊された時にできる老廃物ですので血液中に大量に増えることになります。
この場合に上がる数値は、I-bil(間接ビリルビン)です。

肝臓で処理される前のビリルビンが増えるので間接ビリルビンが増えるということですね。胆管に問題がなければ間接ビリルビンが増えても、処理された後のビリルビンであるD-bil(直接ビリルビン)は流れてくれるので、直接ビリルビンの数値は増えません。ですが、間接ビリルビンが肝臓の処理能力を超える程できてしまうので結果的に数値が上がってしまいます。

おわりに

医師はこれらの数値の上昇の具合と、他の数値とを照らし合わせて黄疸の原因となっている病気の部位を推測していくのです。
血液検査の数値は医師が診るものだと思っていませんか?確かに処置をするのは医師ですが、我々も病気を理解する必要があります。数値が上がる理由を理解し、血液検査の数値を一つ一つ読み解いていくことで体がどうなっているかが分かります。軽度の肝炎ならば食生活などで改善されることもあります。定期的に血液検査を受けている方なら時系列で見る事で体の変化を察知することもできます。それによって大きな病気の予防に繋がることがありますので、血液検査の数値をしっかりと把握しておくと安心だと思えますよね。

 

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